ポッサ

ポッサ


リグーリア州の東南部に位置するリオマッジョーレは、世界遺産チンクエテッレの一つで、5つの街からなるチンクエテッレの中では東南端にあり、フィレンツェから北西に160kmほどとトスカーナやエミリア ロマーニャからも近いためリゾート地として賑わってきた地域です。父親がチンクエテッレ国立公園の会長を勤めているサムエーレ ハイディは、この地域の現状に危機感を覚え、人とこの土地との共生の証であるブドウ畑の景観、そしてチンクエテッレの伝統を守るべく2004年に自らワイナリーを始めました。5つの町を囲むように広がる、総延長6700Kmにも達する石垣の段々畑は、平地がほとんどなく痩せた土壌であるチンクエテッレで暮らしていくために、急斜面の岩盤を砕いた際に出る砂を畑に、出た石を石垣にしてきた住民の命懸けの歴史を物語っています。

100年前には1400ヘクタールあったブドウ栽培面積も、現在では急峻な畑での作業効率の悪さとそれに伴うコスト高から、100ヘクタールにまで激減しています。当初1ヘクタールほどだったポッサの畑は、断崖絶壁に点在する形で3.5ヘクタールほどの広さとなり、ブドウ以外にも果樹、野菜、ハーブ、ケイパー、ヤシの木などを育て、各所にミツバチの巣箱を設置し、硫黄以外の農薬を使用しないだけでなく、環境全体で有機的な循環ができる姿を目指しています。

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