イル モラリッザトーレ



紀元前2世紀頃には人が住んでいたことが分かっている要塞都市チッタデッラ出身の幼馴染、獣医師のエンリコ フリソーネ(1978年生)と、薬剤師のアンドレア ダッラ グラーナ(1977年生)は、若い時からワインに強い関心を持っており、21歳の頃(1999年)、ラ ビアンカーラのセラーを訪問しアンジョリーノが造る、今までのワインと全く違った味わいに出会ったことが大きなきっかけとなり、自然なアプローチで造られたワインに傾倒していくことになります。

イタリアの様々なワイナリーを訪問し、沢山のプロダクトを飲み生産者の想いを知っていくうちに、好奇心は自分たちのワインを造ることへの欲求へと変わり、10年後にとうとう畑を借りることになります。そして、それぞれの前職で化学的な薬剤の可能性と限界について触れてきた経験から、土壌とブドウの特性を尊重しそれらが本来持っている力を最大限に活かすことで、味わいとしてワインに写し込まれると考え、ヴィチェンツァ北部の山脈の麓の2つの区画でビオディナミ農法を実践。ブレガンツァの東、平野部と広陵部の境にあるマゾン ヴィチェンティーノの1.5ヘクタールの畑でカベルネ ソーヴィニョンを、ブレガンツァの北、広陵部にあるファーラ ヴィチェンティーノの1.5ヘクタールの畑で白ブドウとカベルネーレ用の黒ブドウを栽培しています。

2つの畑は火山岩とトーゴと呼ばれる玄武岩で構成された土壌であり、地品種だけでなく、国際的な品種を栽培した場合にも質の高いブドウが収穫されることが多くの研究から分かっている場所にあります。ワイナリーでも畑同様の哲学から、除梗から選別まで全て手作業、野生酵母での醗酵を行い、プロセスを出来る限り少なくし、機械による濾過は行わず、静置による澱引きを行っています。

Il Moralizzatoreは「道徳を説く人」という意味で、アンジョリーノが「早く自分たちのワインを造れ!」と言って貸してくれた剪定道具に付けた名前で、自分たちに拍車をかけるきっかけとなった道具の名前で2人とも気に入っていたので、ワイナリー名に改めて付け直されました。

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