ラ ルーパ





ワシントン生まれのジョナサン ノシターは、新聞社の海外特派員だった父の赴任のため、フランス、イギリス、イタリア、ギリシャ、インド等を転々としながら少年時代を過ごします。パリやサンフランシスコのアートスクールで美術を学んだ後、映画監督としてのキャリアを積みつつ、ソムリエとしてもニューヨークやロンドンの一流レストランで活躍し、ワイン雑誌への執筆等も行っていました。2004年には、ワイン業界の世界規模の商業化とそれに反対する人々を取材したドキュメンタリー映画『モンドヴィーノ』を制作、カンヌ国際映画祭のパルム・ドール賞にもノミネートされ大きな反響を呼びました。

そんなジョナサンが、イタリア ラツィオ州のボルセーナ湖を見下ろす場所で、世界中から集めた固定種のトマトで究極のトマト瓶を作ることに。ボルセーナ湖は、36万年前の火山噴火でできたカルデラ湖で、湖の周りの土壌は火山岩質のミネラルに富んでいます。ジョナサンが所有する土地ラ ルーパも、古くはエトルリア人が住み、農耕を行っていたことが確認されている場所で、1962年以降は耕作放棄地となっていました。2016年にこの土地と出会い、一目ぼれしたジョナサンは、古代品種野菜の種子の保護と継続・生物多様性の回復・環境再生型農業の構築を目指してラ ルーパ農園プロジェクトをスタートさせます。

現在、約1haの畑を土壌や斜面の向きなどで細かく11の区画に分け、そこで100種類以上の品種のトマトを育てています。所有するトマトの品種(種として)は400を超え、他の野菜や果物なども古い品種のみを栽培、その数はトータルで1400種類にも及びます。多品種のトマトを比較的小さな畑で育てているため、自然交配して別の品種になってしまうのを防ぐべく、手作業で品種ごとに受粉作業をしています。そうやって最大限のケアと愛情をもって育てられたトマトは品種ごと/畑ごとに収穫、ヘタを取り洗浄した後にビンに詰め、近所の板金屋さんと共同開発した特製湯煎器で85℃以下の温度で調理&加熱殺菌され、究極のトマト瓶となります。塩も一切加えません(ラベルにある成分表の“塩分”は、トマトそのものに含有されているもの)。品種ごとの違いは当然のことながら、畑によっても味わいが大きく変わり、加えてヴィンテージによって製品の濃度(シャバシャバ具合)も大きく変わるため、瓶詰にもヴィンテージ表記を行っています。

まさに、ひと瓶ひと瓶が唯一無二。瓶の側面に書かれた「ナチュラルワインのボトルと同じようにこの瓶詰めもそれぞれ異なります」のメッセージ通り、色味、濃度、トマト固形の残り方などが瓶ごとに異なりますので、一期一会を楽しんで頂きたい瓶詰です。もしかしたら、世界で一番高いトマト瓶かもしれませんが、その味に感動して頂けるはず。召し上がり方は、オイルと一緒に20-30分優しく煮詰めていただければ(ニンニクはお好みで)、唯一無二のトマトソースの完成です。

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