【新入荷 7月 日本酒】

2025年7月16日(水)~出荷開始
【限定締切】2025年7月22日(火)午前9時

樽生酒以外の日本酒は即日出荷可能です。樽生酒のみ、ご注文を集計したあと割当を行わせていただきます。
【※重要※】新入荷アイテムのご注文は、複数回に分けて注文されると集計本数に間違いが出てしまう場合がありますので、可能な限り1回にまとめてご注文をお願いいたします。




【月の井酒造店】
暑い日が続きますが、本日は燗映えするお酒のご紹介です(笑)。

令和6年度仕込み分のヴィナイオータのお酒の火入れをした通常Ver.と、超限定生産のスペシャルなお酒の出荷ができる運びとなりました!前回、受注生産の生酒のご案内の際にも触れましたが、コメ作り的にも順調だった2024年度は、生酛の最大仕込み量を3仕込み分お願いしました。(月の井酒造店さんが2024年度に仕込んだ7本の生酛のうちの3本がヴィナイオータのお酒という…)

あまり深いことを考えずに多量のお米を送ってしまったわけですが、できたお酒がヴィナイオータの取り扱うワインの中でも“凄く売れている”という部類のワインと量的に大差がないことを知り、ちょっとビビっているオータが…。とはいえ、リスクを冒すことなく自己ベストを更新することなどできないことも事実。20年前にその売れ行きの悪さに(オータが)怖気づいてしまっていたとしたら、今現在のラディコンのワインの日本での愛され方はなかったでしょうし…。

それに引き換え、石川達也杜氏と杜氏が醸すお酒に対する世間の理解、認識、評価は、まだまだ全然不十分と言いますか、見合うものではないという気が…。酵母無添加での生酛造りに取り組むようになって20年、その間説得力はあるけどエクスキューズは一切ないプロダクトを世に出し続け、圧倒的な見識&知見を持ち合わせながらも偉ぶることなく、どんな質問に対しても平易な言葉を選び説明することができ、コミュニケーション能力も何か伝える際の熱量もオヤジギャグ力も規格外…人間としてだけでなく、杜氏、伝統の継承者&伝承者としても凄すぎると思うのですが…。

月の井酒造店に杜氏が移籍して最初の年に醸したお酒がリリースされ、竹鶴酒造で醸していたものと大きく異なるその味わいを目の当たりにして「石川杜氏は、スタイルを変えた」と言った人がいるという話を聞いたことがあるのですが、石川杜氏が醸したお酒をわざわざ選択し飲んできた人、言い換えるのなら自称“石川杜氏が醸したお酒の愛好家(?)”なのにもかかわらず「杜氏自身ではなく他の外的要因で、味わい自体も大きく変化したのでは?」と思い至れないことがオータには不思議でならず…。

もちろんオータも、竹鶴酒造で醸したお酒と月の井酒造店で醸したお酒の違いにはびっくりした一人なわけですが、この差は主に何に起因するのかと杜氏に聞いてみたところ、「やはり、水の違いですかねぇ。」と呆気にとられるほどシンプルな答えが…。曰く、竹鶴で使用する水は超軟水なのに対し月の井は中硬水。硬水で仕込むと、水の中のミネラルを栄養にして酵母が活性化し醗酵が円滑に進むのに対し、軟水だと酵母の増殖スピードが遅くなり、醗酵もゆっくりになる傾向があるとの事。少々過酷な環境だから歯を食いしばって生きていく必要があり、その結果としてやや自己主張強めの人格(味わい)になった竹鶴のお酒と、ミネラル豊富という恵まれた環境下でストレスやトラウマを感じることなく健やかに成長し、とても品行方正な子になった月の井のお酒…オータは、こんな風に想像してしまいました(笑)。

杜氏が竹鶴と月の井で醸したお酒…見た目も性格も全く異なる二人ですが、石川達也の子であることに由来する通底する部分もあるなぁと、初めて月の井のお酒を飲んだ時にぼんやりと考えたのですが、今のオータは、その通底しているものが石川さんが言うところの“緩衝力”に当たるのだと確信しています。AIによると(笑)、お酒における緩衝力とは、味や刺激を和らげ、全体をまとめ、包容力のある味わいのことを指し、具体的には、複数の味が調和していて、まろやかな口当たりなのに複雑で深みがあり、余韻も長い味わいの事だそう。竹鶴のようなパンチのある味わいのものには、その強さを飽きさせないものとして作用し、月の井のような繊細というか、横よりも縦に展開する味わいには凛とした芯を通し、“薄いようでいて薄くない”という状態を創出する…。一般的な観点で言ったら、月の井のお酒も十分にごっつい部類に入るのかもしれませんが、あくまでもごっつ過ぎる石川杜氏の子供の割には…くらいに思っていただけると…(笑)。あくまでも印象の話にはなりますが、竹鶴時代のお酒がラディコンやグラヴネルなら、月の井のお酒はヴォドピーヴェッツみたいだと思うのは僕だけでしょうか?

なんにせよ、この緩衝力という点において、石川杜氏のお酒は他を圧倒&唯一無二たらしめているとオータは思っています。では、そのえげつない緩衝力をお酒にもたらすために杜氏が何か特別なことをしているのか?というと、さにあらず。杜氏の特別授業(笑)を受ける中でオータが至った結論は、“強く逞しい麹&酛にするべく、基本(=伝統)に忠実な仕事を愚直に&丁寧にしている”というもので…。

伝統的な手法が実に理に適ったものであることを確信し、お米の品質や仕込み期間中の気候など年どしの個性を尊重しながら、自然の流れに添うような造りを心掛ける…。酵母無添加、そして基本温度管理もしないという自然任せな手法を採用しながらも、安定したクオリティと“滲み出る”個性を両立させてしまう…よくよく考えたら、そんな一筋縄ではいかないことを当たり前のようにやってのけてしまうからなのか、プロダクトがあまりにも普通にきっちりしているから、その特異性/唯一無二性に思い至れないのか…。

ヴィナイオータが取り扱うワイン&ビールの造り手にも同様の事が言えるのですが、真っ当な考えから生まれた真正なプロダクトが、世の中で不当なまでにマイナー扱いされるのはちょっと違うと思うのです。「おいオータ、お前の言う“不当なまでに”とは何を指すんだ?」と問われたのなら、「造り手が1シーズンに無理なく生産できる量が、無理なく売れていく…が実現していない状況」と答えると思います。職人のつくるプロダクトは、工業製品ではありませんから生産量に限界があります。彼らが1年の営みの中で生産できた量と売れる(=飲まれる)量がほぼ一緒であったのなら、これ以上にハッピーなことはないわけです。

オータは、オータが関わる全ての造り手たちが、彼らの目の色が黒いうちに「いやぁ、俺の酒、みんなに愛飲されちゃってんなぁ!」と思え、ある種の報いのようなものを感じてもらいたいと願っていますし、その実現の一助となることこそヴィナイオータの存在意義だと考えています。

そういった意味でも、もっともっと石川杜氏のことや杜氏のお酒の事を知ってもらいたいでっす!

令和6年度のお酒ですが、チヨニシキ渡船も醗酵自体も物凄くスムーズ&スピーディに進んだというのがあるからか、味わい的にもすでに整っているというか、とても外向的な気がします。

今回は、去年の教訓を踏まえ、一升瓶を多めに詰めてもらいましたので、飲食店さん的にも使いやすくなるかと!



そして超限定生産のスペシャルなお酒のご案内も!

チヨニシキのお酒の量があったこともあり、前々からアイデアにあった杉樽でしっかり熟成させるというのをお願いしてみることに。日本では熟成目的というよりは輸送目的で使われてきた木樽ですが、樽に詰められてから樽を開けて消費するまでに数か月くらい経つこともあったでしょうから、そんな変な事ではない気もしましたし、きっちりと醗酵し切ったお酒を木樽という酸化的熟成容器に寝かすことで、ヘタレるどころかさらにいい感じで成長してくれるのでは?といった予想がオータの中にありまして…。

以下、裏ラベルにもある石川杜氏のコメントです。

「太田社長からヴィナイオータ生酛の樽酒のオファーがあり、樽の中で長く貯蔵してみたいと言われて驚いた。月の井の樽酒の場合、樽に詰めるのは数日くらいだし、それ以上長く置けば、香りがつき過ぎてしまう。しかし、太田さん曰く「ワインも、中途半端じゃなく長く置くことで香りは落ち着く」と。そして、半信半疑ながら二ヶ月置いてみた。樽から出した酒を口にしたとき、‥‥私は知らない世界の扉が開くのを感じざるをえなかった。」 石川杜氏にこんな風に言ってもらえるだなんて…そりゃもう会心&快感なオータです(笑)。

樽香に関しては、樽に入れたてのワインの方が樽香に支配されてしまうのに対し、樽で熟成させればさせるほど樽香が穏やかになる(馴染む?)という実体験があったので、あまり心配はしていませんでした。



一斗樽で2つ分仕込んでもらったのですが、瓶詰はオータも手伝う事に(全てオータと石川杜氏で手詰めしました!)。ビン詰め作業自体は午前中で終わり、「皆さんお疲れさまでした!」となるのかと思っていたのですが、杜氏を含め蔵の人たち皆がまだ仕事が完了していないオーラを醸し出していることに気が付いたオータ、杜氏に聞いてみると…。

杜氏「午前中の仕事をこれで終わりにして、昼食後に瓶燗(火入れ)をしようかと。」
オータ「え?火入れですか?それってやっぱりしなきゃダメですかね?」
杜氏「いやまあ、まだ生酒の状態ですし、こちらとしてはてっきり火入れするものと思って準備していたのですが…。」
オータ「なるほど~。でも石川さん、味わい的には無茶苦茶安定している気がしませんか?」
杜氏「確かに…。まあこちらとしては、仕事が一つ減るわけですから、その方が楽っちゃあ楽なわけですが(笑)。」
オータ「じゃあ、それで(笑)!」

自画自賛はしない方だと自認していますが、オータ的には、このお酒を生酒のままにしたことは、ファインプレーだったと思っています!お持ちの方は是非とも樽熟成を施していないチヨニシキの生酒と飲み比べてみてください。ノーマル生酒よりも樽熟成の方が、より削げていると言いますか、大人びていると言いますか…サイコーです!

念を入れて、こちらの樽熟成のお酒だけ限定商品とさせていただきます。

そして、今回より在庫商品に関してはケース特価を設定してみました!
R5BYもまだ少し残っておりますので、こちらもよろしくお願いいたします!!

※【出荷ロットについて】
・720ml(四合瓶):12本単位(バラ混載可能) ※ワイン375~750mlと同梱可能
・1800ml(一升瓶):6本単位(バラ混載可能) ※ワイン1000~1500mlと同梱可能。形状の都合により一升瓶とワイン750ml以下との同梱は不可。


※【カートが分かれる仕様について】
【即出荷可能分(通常在庫)】、【新入荷 7月日本酒(限定)】でそれぞれアイテムが入るカートが分かれる仕様になっております。
限定以外の日本酒は7月16日(水)より即日出荷可能ですので通常カートに入りますが、限定の樽酒のみご注文集計後の出荷(7月下旬以降)となりますので、出荷タイミングを分けさせていただきます。
樽生酒(限定)と火入れ(即出荷)の両方をご注文のお客様で、納品タイミングを同じにしたいという希望がございましたら、お手数ですが備考欄にその旨をお書き添えくださいますようお願いいたします。


出荷時期ごとに伝票を分けるため、このような仕様になっております。お手数をおかけしますが、それぞれのカートに対してご注文を確定させるようお願いいたします。


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