コンティ



アルプス山脈モンテローザの麓、ピエモンテ州北部のノヴァーラ県のマッジョーラ丘陵地帯にあるボーカというDOCワイン生産地域(ガッティラーナのさらに北)の造り手。ボーカは、ローマ人が入植する前からブドウ栽培(=ワイン醸造)が行われてきた地域で、最盛期には数千もの栽培面積を誇っていたが、1950年代に進んだ近隣地域の大規模な工業化により、人々は農から離れ、多くのブドウ畑は放棄され森へと戻り、現在ではDOC区域内の栽培面積は15ha前後と、イタリアで最小のDOCとなってしまいました。

先代の父エルマンノが1963年にブドウ樹を植えることからワイナリーとしての活動を開始し、ボーカの特徴ともいえるフィネス、エレガンス、ミネラリティ、フレッシュさと熟成のポテンシャルを備えたワインを醸してきました。エルマンノの死後、このままボーカという偉大なワインと、コンティというワイナリーの伝統を絶やすわけにはいかないと考えたエルマンノの3人の娘が帰郷し、2006年からワイナリーを引き継ぎます。当初には1ha弱しかなかった畑も、森化していた自社畑を再び畑に戻したり、近隣の農家の畑を借りたりすることで、現在は約5haを栽培するまでになりました。

農法的には友人であるカッペッラーノのアドヴァイスに従いビオディナミを実践(ラベルにデメターの認証等の記載はありません)。彼女たちが自らブドウ樹を植えた畑に関しては、景観レベルでもかつての伝統を取り戻すべく、マッジョリーナという名前の地域の伝統的な仕立て方法を採用。すべての農作業を手作業で行いワイン造りを行っています。

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