ヴィナイオータかわら版 ~瀧編 その二~

皆さま、お久しぶりでございます!かわら版2回目の登場、瀧でございます!! このかわら版、社員が順番に書き、おおよそ1年周期で回ってくるのですが、それすなわち、私もヴィナイオータに入社してから1年が経過したということ…時の流れの速さが恐ろしい。この1年、受注業務や倉庫業務など、本当に様々なお仕事をさせていただきましたが、皆様の目に一番触れている部分だと、ECサイトのバナーを作成させていただいています。我ながら100年後には認めてくれる人がでてくるようなセンスだなーと思うこともあれば、めっちゃええやん!!と自画自賛しながら(絶賛9月末までの割りものキャンペーンは大のお気に入り)、楽しんでお仕事をさせていただいております。 また、日々のお仕事を楽しんでいるのもそうですが、ヴィナイオータに入社したことで、好きなワインのことを同じくらい、またはそれ以上の熱量で話すことのできる仲間が出来たことがうれしく、好きなことを話せるという喜びを感じています。好きなことと言うと、私はワインの他に映画が大好きです。小さいころに見たチャップリンの『モダン・タイムス』からハマり、レンタルショップや日曜洋画劇場(淀川長治さん通称ヨドチョーさんの解説が良かった!!)でどっぷり浸かっていました。 皆様のお気に入り映画は何でしょうか?私は、月並みではありますが1972年に公開された『ゴッドファーザー』が大のお気に入りです。「1940年代のニューヨークを舞台にしたイタリア系マフィア、コルレオーネ・ファミリーの栄枯盛衰と血の抗争を描いた壮大な映画」なのですが、少し前に50年記念で映画館でも再上映されるほどの人気作品で、これがまぁ面白いこと面白いこと。(大好きすぎて画像も勝手にオマージュさせていただきました!!力作…!!)ただ見ていても面白いのですが、同じ映画を、テーマを持って見返してみると、別の面白さがあったりします。 前回のかわら版でも少し触れた通り、わたくしスーツやジャケットといった男性の服飾が好きです。今回は映画を登場人物の服飾に注目して見返してみたところ、新たな発見がありました。映画冒頭に結婚式で家族写真を撮るシーンがあるのですが、日本で生きている人たちからすると、周りの人間を含め祝いの席で正装に身を包んだ人たちがただ集まっているように見えます。しかし、少し装いに詳しくなると違和感が出てくるのです。タキシードを着ている…昼の結婚式に。なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、昼の礼服というのは本来モーニングコートやディレクターズスーツ。タキシードは夜の礼服なのです。つまり、昼の世界の人間(一般人)ではなく夜の世界の人間(マフィアやカモッラ)であるということ、そして家族の中で一人、真っ当な礼服である軍服を着ている主人公のマイケルだけは昼の世界の人間、服装のみでわかるようになっているのです。…めっちゃ面白くないですか??服一つで何の世界に生きる人なのか表現できているんです。 マイケルはこの後昼の世界から夜の世界の人間と変わっていくのですが、その変化の過程の心境なども服装に表れています。服飾というテーマに着目して見ても登場人物の心情だったり時代的背景など、解釈が深掘りでき、より一層この作品を楽しむことが出来ました。単純に物語として面白いというのもありますが、別の視点から見ることで新たな解釈や気づきが出てきて、名作といわれる映画は自身の成長や知識の積み重ねによって異なる楽しみ方ができることこそが、名作といわれる所以なのだなぁと、改めて感心しました。 今回はこの映画を見るときにお供にさせていただいたPossa / U Neigru Vino Rosso 2018(L.1/2019)を紹介させていただこうと思います。このワイン、映画に負けず劣らず名作。

チンクエテッレの南東に面した日当たりのよい砂岩や砂利の土壌で育った、樹齢10~120年のボナミーコとカナイオーロから造られます。8年の時を経て、赤と茶が混じり合ったガーネットのような深い色と開けたてから感じる果実感、ラズベリーのような爽やかな香り。それと少し塩の香りも。ラズベリーの香りと合わさっておばあちゃんの漬けた梅干しを思い出すような懐かしい香り。味のほうも、香りを裏切らない、口に含んだ瞬間、実にかぶりつき果汁に溺れたのかと錯覚するようなあふれんばかりのさわやかな酸味と果実味、そして奥にミネラル感、タンニンは時を経て丸くなり穏やかで心地よく、ライトに飲み進められるのに、飲むほどに味わい深さに魅了される不思議なワインです。これだけで飲み進めるのもよいですが、ベストマッチピザをご紹介するのがわたくしのルール。このワインに合わせるなら、クワトロフォルマッジ(アカシアのハチミツをたっぷり←これが重要)がおすすめ!!濃厚なチーズたちの旨味とワインが調和することはもちろん、ハチミツの甘味とワインの酸味とチーズの塩味、三位一体のベストバランスで、ワインを口に含めばピザが、ピザを食べればワインが欲しくなる…危険な組み合わせです…! もう少し映画の話をさせてください。良い映画というのは、上で話したような、一見何でもないようなシーンでも見る人の解像度が上がると見えてくる世界があります。50年以上前の映画であるにも関わらず、エンタメが氾濫する現代においてもなお面白く、かつ古く見えない。むしろ新しいとさえ思うような衝撃を与える力があります。その根底を私なりに解釈すると、「その時代を生きた人だから作れた作品」ということではないかと。つまり、過去・現在・未来を考え、その時代であるからこそ自身がやらなければならないこと、過去から引き継がなければならないこと、未来に伝えなければならないことを行っていること。ゴッドファーザーですと、マフィアや当時の服飾の流行やスタイルについてこれほどの解像度を持った、非常に高い完成度の映画を造ることのできるのは、マフィア全盛期を知っており、かつマフィアの衰退が目の前で起こっており、それらが人々から忘れ去られる前の1972年だからこそ造ることができ、造られることに意味のあった作品だと思います。おそらく今の時代に同じストーリーで造っても、それは手遅れの時代に造ったもので、服飾を含むいろいろな箇所が嘘っぽくなってしまうと思います。

ポッサについても同様だと私は考えます。ポッサがワイン造りを行うチンクエテッレ東南端のリオマッジョーレという地は写真の通り、海沿いの断崖絶壁、人の手で何かを栽培するのに適した土地とはお世辞にも言えない場所です。現代人として、収益やビジネスだけで考えれば、このような機械も入れない土地でブドウ造り、ワイン造りを行うのは正気の沙汰ではありません。けれども、過去から続くこの地に住む人が知恵を絞り、この地で生活を営むために、作物を育てるための平地を少しでも確保するため、命がけで崖の岩盤を砕き、砕かれた岩盤からできた砂の土壌で育てることのできるブドウを植え、育ててきた歴史と伝統があるのです。その歴史が消えてしまわぬよう、土地との共生の証であるブドウ畑を守る。だから、ポッサ(サムエーレ ハイディ)はワイン造りをしているのです。おそらく、この判断が今よりも遅ければ手遅れの時代となり、未来では美しいチンクエテッレの歴史と文化は失われ、再生しようとしても嘘っぽくなっていたのではないでしょうか。 と、偉そうに書きましたが、ヴィナイオータに入ってからしばらくの間、ウ ネイグルは私にとってただそこにある美味しいワインの一つでした。ですが、仕事をしていく中で解像度が上がり、ポッサを知り、どのような造り方をして、土地や歴史的背景を知ったうえでポッサのワインを飲むと、「素朴な優しい果実のような味わい、この土地に住んできた人たちはこの優しさが日常に溶け込んでいたのかな?」「この塩の香りとミネラル感はあの海沿いの潮風が運んできたものなのかな?」といった味わいと背景の結びつきを感じるようになりました。 ポッサの造り出すワインは、名作映画と同じように、今この時代を生きる人だからこそ、時代を映し出し、何度でも様々な視点から楽しめる魅力が備わっているのだと、私は思います。まさに名作ワイン。未来で、更なる別の視点からこのワインを解釈できるのが、今から楽しみでなりません。皆さまも是非、ウ ネイグルとクワトロフォルマッジを用意して、映画を見ながらお楽しみいただければと幸いです。 それでは皆様、次回のかわら版でお会いしましょう。さよなら、さよなら、さよなら…(ヨドチョーさん風に) 【瀧の飲んでもらいたいワイン!】
・銘柄:U Neigru Vino Rosso 2018(L.1/2019) / ウ ネイグル ヴィーノ ロッソ 2018(L.1/2019)
・造り手:Possa / ポッサ
・地域:イタリア / リグーリア
・希望小売価格 (税抜):4,200円
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◆◇特価条件◇◆
◎条件1:1本~のご注文→掛率3%引き!
◎条件2:6本~のご注文→掛率5%引き!
対象期間:2026/8/19(水)~2026/9/11(金)出荷分まで
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